6月16日の日記

2007年6月16日
宝塚記念のメンバーが物凄い事に。

メイショウサムソン・・・牡4歳。オペラハウス産駒。昨年の皐月賞、日本ダービーのクラシック二冠馬。秋は菊花賞、JC、有馬記念とらしくない競馬が続いたが、年が明けて大阪杯と天皇賞・春を制し復活をアピール。今秋には凱旋門賞挑戦も視野に入れる、古馬中長距離戦線の主役。

ダイワメジャー・・・牡6歳。サンデーサイレンス産駒。2004年の皐月賞を人気薄で制すも、その後ノド鳴りを発症。陣営の努力の甲斐あってノド鳴りを克服し、安藤勝巳との出会いもあって、昨年の天皇賞・秋、マイルCSを連覇。年が明けてのドバイ遠征では3着に終るも、帰国初戦の安田記念を制してG14勝目。6歳と高齢だが、キャリア中で今がもっとも充実している。昨年の有馬記念で距離の融通性も証明済み。昨秋不調だったメイショウサムソンとの「パワー・勝負根性対決」も見物だ。

アドマイヤムーン・・・牡4歳。エンドスウィープ産駒。昨年春のクラシックの主役と目されながら、皐月賞、ダービー共に結果を出せず。秋は菊花賞ではなく天皇賞・秋に進み3着。その後は香港、日本、ドバイ、香港と遠征を重ね、ドバイDFでは初のG1制覇を飾る。クラシックでは歯が立たなかったメイショウサムソンと、天皇賞・秋、ドバイで1勝1敗のダイワメジャーとの再戦で、中距離戦線NO.1の座を狙う。

スイープトウショウ・・・牝6歳。エンドスウィープ産駒。2004年の秋華賞を制し、2005年の宝塚記念では、ゼンノロブロイ、タップダンスシチー、ハーツクライ、リンカーンといった当時の強豪牡馬をナデ斬って優勝。同年のエリザベス女王杯も制す。牝馬で2歳から走り続け現在6歳。全盛期と比べると多少力が落ちているかもしれないが、持ち味である瞬発力はまだまだ健在。上位進出のチャンスは十分ある。

カワカミプリンセス・・・牝4歳。キングヘイロー産駒。昨年のオークス、秋華賞を無敗で制す。エリザベス女王杯ではスイープトウショウらを寄せ付けず強さを見せ付けるも、結果として1着降着となった。今年はヴィクトリアマイルから始動するも、出遅れもあって惨敗。復権を目指して一流牡馬との初対決に臨む。

ウオッカ・・・牝3歳。タニノギムレット産駒。昨年の2歳牝馬限定のG1、阪神JFを制して牝馬クラシック戦線の主役に。エルフィンS、チューリップ賞と底知れないスケールの大きさを見せ、ダービー挑戦も囁かれていたが、肝心の桜花賞でライバルと目されていたダイワスカーレットの2着。しかしそれでも陣営はオークスではなくダービー挑戦を決定。そして記憶に新しい5月27日の東京競馬場、牡馬を相手に完勝し、見事64年ぶりの牝馬によるダービー制覇の快挙を成し遂げた。

その他にも、道営の星、2004年の皐月賞、JC2着で昨年シンガポールでG1を制したコスモバルク、今年のシンガポール国際航空を制したシャドウゲイト、昨年本格化した有馬記念2着のポップロック、2005年ダービー2着で復活が待たれるインティライミ、昨年のダービー2着、菊花賞3着でハイペースの逃げが武器のアドマイヤメイン、今年のダービーを2着に逃げねばったアサクサキングス、昨秋の天皇賞2着のスウィフトカレントなどなどなど。


超豪華宝塚記念。

記憶にある中での豪華さでは、サイレンススズカ、エアグルーヴ、メジロブライト、シルクジャスティス、ステイゴールドらが一同に介した1998年が今までで一番だったが、今年はそれよりも豪華だと思う。2003年もそうだったが、その年のダービー馬が出走すると途端に盛りあがる気がする。色んなところで再戦とか初対決的な挑戦とかなんやかんやあってもう豪華。骨折休養中のドリームパスポート、さらにはウオッカが出る以上、それを真っ向から打ち破ったダイワスカーレット(しかもダイワメジャーの妹)がいないのが残念だが(スカーレットは3歳牝馬だしいなくて普通だけど)後は全部揃った感じ。なんというか機も熟している気がする、

テイエムオペラオー以降の競馬は、一頭独裁だったように思う。テイエムオペラオー、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ディープインパクト・・・。時代の顔は移り変わっていくし、もちろんその中にも様々なライバルたちとの戦いがあったのだけれども、基本的には一頭独裁だったような気がする。なんていうか、結局終ってみればなんのヒネリもなかった、的な。

しかし、それでも時代の繋ぎ目はやはり面白かった。ワクワクした。しかし、オペラオー〜クリスエス時代にはジャングルポケット、マンハッタンカフェらの故障。クリスエス〜ロブロイ時代にはネオユニヴァースの故障と、案外だったザッツザプレンティ、どうにもイマイチ突き抜けられないリンカーン、それらが勝手に脱落していって結果一頭独裁だったゼンノロブロイ。なんだかんだあって、「面白くなり損ねた」感じがする。そしてその後は、当たり前のように勝つディープインパクト。

ディープインパクトが引退し、今は時代のちょうど繋ぎ目に当たる。そして次世代の主役を張ろうとする強豪たちが、一同に介したのが今度の宝塚記念だ。

何が素晴らしいって、この「一同に介した」感が素晴らしい。おそらくこのメンバーが一緒に走るのは、今回が最初で最後だろう。オペラオー、ドトウのように毎度毎度同じメンツで同じ結果というのも、今考えれば見事というかなんというか凄いことだけど、やっぱり競馬が面白いのは、少なくとも俺が競馬に魅せられている最大の理由の一つは、そこには「一瞬」が存在しているからだ。

連綿と続く競馬のサイクルの中で、確かに点が存在する。一期一会の点が存在する。レース前から緊張で手足の感覚が変わるような、そんな「一瞬」が競馬にはある。今言う時期的、メンバー的な一期一会もそうだし、競馬のレース自体に一瞬が存在する。

そこには無限の夢がある。可能性や希望という名の無限の夢を、現実に収束させていく。その媒体がレースなのだ。レースを通して、ただ一頭の勝者とその他の敗者に分かれていく。夢が現実という結果に変わり、歴史になる。そしてその歴史は、厳然たる事実でありながらも、人の夢を終らせはしない。競馬は続いていくという意味でもそうだし、その歴史自体に人は夢を見れる。

ネットではやれレベルが低いだのあの頃のあの馬よりその頃のどの馬の方が強いだの「断定的に」書いてあるけど、実につまらない競馬の見方だと思う。そういった夢を見ることができるのは確かだが、どれだけそれっぽい証拠や理屈を並べてみても、それはあくまでも夢なのだ。実はそれは夢のままであるから輝きを放つのだというコトを見落とし、「断定」しようとするのは、競馬の楽しみ方として本末転倒だと俺は思うんだけど。まぁたぶん。

とにかく俺はワクワクしてるのでいいと思います。最近の悩みといえば明らかに飲んだ量よりオシッコが出る量のほうが多いことくらいです。昨日ラピュタ見ながらCM全部オシッコ行くくらい。あと相変わらずキンタマがカユイ。あと、いかに競馬が好きでも、馬券を買わない俺は、どれだけ妄想を膨らませても生活の2割くらいまでしか競馬で時間を占められないということに気づいた。現実の毎日ってのはやっぱりどうもならん。救えないのは、そこから抜け出す方法がないことだ。それがスタンダードだというコトだ。たとえば愛し愛されても何も変わらないし、何かこう願いが叶ったとしても、それはそれできっとつまらないだろいうということだ。そんなもんだ。仮にその責任があるとしてもそれは俺にだし、まぁ別になんやかんやでいいんだけど。

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